タイ東北部=イサーン地方に点在するクメール文明の遺跡群は、前回訪ねたアンコール・ワットと共通する高度の建築技術と彫刻美術のすばらしさで旅行者を魅了します。タイ国内にあって史跡公園としての整備が進んでいるピマーイやパノム・ルン、ムアン・タムに加え、ポル・ポト派の支配から脱して1998年にようやく立ち入りが解禁された山上神殿プレアヴィヒア(タイ名「カオ・プラ・ヴィハーン」)は、東南アジア古代史に関心を持つ者にとっては必見の遺跡です。今回は、9-13世紀のイサーン地方に展開したクメール遺跡群を駆け足で訪ねる旅となりました。
もとはといえば、今回の旅ではインドネシアのボロブドゥールに行くことを予定しており、そのつもりでジャカルタまでの飛行機の手配もしていたのですが、政情不安定で危険が感じられたことから急遽タイ行きに変えたもの。海の日の連休とあって日本側からでは手配がかなわず、バンコク在住の山仲間F女史に頼んで呼び寄せ便でかろうじて翼を確保することができたのはラッキーでした。