ウボンに戻る途中、道路沿いのお世辞にも立派とは言えないレストランで昼食。手洗に立っているトンを待つ間に彼のガールフレンドから「タイ語は何か話せますか?」と聞かれたので、知っているのはコックン・クラッ(ありがとう)とマイペンライ(気にしない気にしない)だと言ったら、思いきり笑われてしまいました。
ウボンではまず蝋燭祭りの山車を見ました。ウボンの蝋燭祭は、スリンの象祭、スコータイのロイカトンと並んでタイの三大祭りと言われています。もとはといえば、暑期から雨期への移り変わりとともに「雨安居」として寺院に止住することになる僧侶たちのために大蝋燭を寄進するもので、写真のように仏教説話に題材をとった鑞の山車が何台も連なり、夜はライトアップされるそうです。コンテストもあって、山車の前にトロフィーやら表彰状やらが飾られています。また、近くの広場にはこの山車を模した、直径・高さとも数十mはある巨大な黄色のモニュメントがあり、ウボンの街が蝋燭祭にかける力の入れようが窺えました。

ついで訪問したのはワット・トゥン・シー・ムワン。池の中に建てられた木造のお堂がユニークで、近くの看板には英語で「HOUSE OF BUDDHIST SCRIPTURE」と説明書きがありました。トンの説明によれば、ラマ3世のときに建てられたそうです。以下、ワット・バンナムアン(船型のお堂がユニーク)、ワット・シーウボンラット(エメラルド仏があるが拝観不可)、ワット・スパッタナーラーム(黄金の仏像がきれい)と案内されましたが、英語の看板がほとんどないこともあって、だんだん自分がどこに案内されているのかわからなくなってきました。

最後に訪れたワット・ノーンブアは高さ56mの白い四角錐の仏塔が有名で、内側には黄金の小仏塔(といっても見上げる高さ)が置かれています。この塔は仏陀入滅2500年を記念して1956年に建てられたもので、小仏塔の中には仏舎利が納められているそうです。また、この仏塔の近くには大きな新しいお堂があり、高い天井、ひんやりとした大理石の床、黄金の仏像群が荘厳な雰囲気を醸し出しています。さすがにこの寺は、一見の価値があると思いました。ちなみに、こちらの地方では年号は仏陀入滅を起点とする暦が採用されており、今年(西暦2000年)は2543年に当たります(という説明でしたが、計算は合っているのかな?)。たしかに、仏教国のタイでキリスト暦を使う方がおかしいわけですが、西暦に慣れた自分にはなかなか新鮮な驚きでした。
これで今日のメニューを終えて、ホテルに向かいます。行き交う車の大半は日本車です。トヨタ、日産、ホンダ、いすず、三菱……。そのことをトンに言うと「Yes. Japanese cars' show room!」と笑っていました。ちなみに、タイには各国の主要自動車メーカーの工場があり、近年生産の伸びも順調でタイ経済復興の一翼を担っています。
今日の宿は市内のLaithon Hotel。夕食はステーキですが、何か当方に選択を求めているらしいボーイさんの英語が今いちよくわかりません。さほどタイ訛りはひどくない英語でしたが、ヒアリングがうまくいかないことに少々がっかりしました。食後は部屋でCNNとMTVを見ているうちに、やがて眠りに落ちました。