出発 - チェンマイ

日程 12月 1月 写真集
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10時成田発のNH925便で出発。いつもは機内で映画を観ますが、今回は読書タイムにして1ヶ月前からとりかかっている『リー・クアンユー回顧録』をとりだしました。下巻の最初の方から3分の1まで読み進めましたが、途中で気分転換が欲しくなり、前の座席の背にとりつけられたスクリーンで将棋ゲームをしました。レベル「普通」で始めたらいきなり3手目に角交換をしてきて乱戦に引きこまれましたが、中盤で放った飛車のこびんをこじあける歩打ちが好手になって寄せ切りました。

ドン・ムアン空港に着いたのは15時15分。気温31度。外で待っていたF女史と落ち合って、空港内の「日本亭」で茶漬を食べながらおしゃべりをしているうちに、はっと気づくとチェンマイ行きの便の出発30分前になっています。あわててInternationalからDomesticへのシャトルバス乗り場へ行ったものの、バスはあと10分たたないと来ないと言われて動揺。やむなく緑と黄色のタクシーを頼んで移動しました。タクシーを降りるときに正規料金プラスアルファの100バーツを渡すと運転手が「あと50よこせ」と言ってきたので、F女史がタイ語と日本語ちゃんぽんで抗議しましたが、相手もタイ語でまくしたててきます。かまわず強引に降りてタイ航空のカウンターへ向かいました。このタクシーは最初にカウンターで行き先を告げ、係から所定の用紙をもらってから待っているタクシーに乗り組むシステムで、もし乗車中に不都合があればもらった用紙にクレームを書いて投函することができるのですが、我々はあわてていたこともあって無意識のうちに用紙を先に運転手に渡してしまったため、これ幸いとボられそうになったというわけでした。とにもかくにもタイ航空の窓口にチケットを提示すると、出発10分前になっているのでTG116便の発券手続は終了した、あちらの窓口で次の便の予約をとってくれ、と言われてしまいました。愕然としながら仕方なくそちらに並びなおしたところへ、別の係員が追いかけてきてくれて、事情がよくわからないままに手続をして搭乗口へ走ります。ゲートから飛行機までのバスに乗り込むと、後から来るわ来るわ、30人くらいもの乗客が次々に乗りこんできました。これだけの人数が遅れていれば、融通もきかせてくれようというものですが、このあたりのおおらかさはさすがタイ。結局30分遅れでテイクオフ。

チェンマイ空港で待っていたのは、イサーンへの旅行の際コラートでのガイドをしてくれたサイチョルが所属するNARA TOURの、とてもチャーミングな女性ガイド・キップさん(本名Satjawat Boonyo。ちなみにタイの人はみなニックネームをもっています)。既婚者とは思えない若々しい女性で、多少日本語がたどたどしいものの、実に明るくてフレンドリー。日本人観光客からは(本名をもじって)サッちゃんと呼ばれることも多い、と説明して自分で「♪サッちゃんはね〜」と歌ってくれました。実はイサーン旅行時の印象が良かったので今回もサイチョルにガイドしてもらうことになっていたのに、直前になってキップさんに交替になって「なんでだよ」と思っていたのですが、キップさんの説明で事情が判明。サイチョルは占いのお告げに従って、かきいれどきのこの大晦日にウボン・ラーチャターニーで結婚式をあげるのでした。ともあれ、チェンマイでの宿、Chian Mai Plaza Hotelに到着。明日8時半にロビーで落ち合うことを約束してキップさんと別れました。

チェンマイ・プラザ・ホテル

今宵は、正月休みでチェンマイに帰省中のF女史の同僚と待ち合わせて食事をすることになっています。その同僚、ゲイ(本名Parissara)はキップさんとはうってかわって超ボーイッシュな30代の女性。化粧っけのない顔につんつるてんの上衣とズボン、サンダルをぱたぱたさせて気合の入った米語で話しかけてきます(F女史の職場は英語が公用語)。初対面の挨拶をすませてから、彼女の案内で北タイ料理を食べさせてくれるレストランへ行くことになりました。ホテルの外に出てゲイがつかまえたのが、乗合タクシーの赤いシーロー(=ソンテウのチェンマイでの呼称)。市内を流している車を止めて、運転手に行き先を告げて方向が合えば車の後ろから2列が向かい合わせの座席に乗り込む仕組みです。5分程走ったところで一人10バーツを払って降り、入ったレストランはチェンマイ市街の東を流れるピン川に面した郷土料理レストランで、ポークを中心にした各種料理を手にとったカオニャオ(もち米)とともに食べます。ひとつひとつ「これはspicyか?」と確認しながら慎重に食べていましたが、ふと手にとった緑の唐辛子を何の気なしに齧ってしまい、口から火が吹きました。ゲイとF女史に思いきり笑われましたが、ゲイにもらった水を飲みこんでもしばらくは寒気が来るほどの辛さです。ようやく口も胃も落ち着いた頃、店のオーナーである女性歌手の登場。タイでは人気の歌手らしく、フォークギター2名をバックにきれいな声を聴かせてくれましたが、我々は3曲聴いたところで退場しました。ゲイはもう少しゆっくり聴きたかった様子でしたし、他の客もうっとり聞き惚れていたところを見ると、惜しいことをしたかもしれません。

シーロー 北タイ料理・F女史(左)・ゲイ(右)

再びシーローをつかまえて移動、フラワーマーケットを覗いてからナイトバザールに突入しました。北部山岳民族(hill tribe)の人達を中心に露天でさまざまなみやげ物を売っている中を、人並みにもまれながら歩きます。最後にココナッツミルクにフルーツと氷を入れたデザートを食べてホテルに戻ったときは、私の手には竹のかご5組セットと民芸品らしき小さな銅鑼が握られていました。

ナイト・バザールのにぎわい