チューリヒ - ツェルマット

日程 7月 8月 写真集
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朝食。窓のシェードが引き上げられてみると、機の右側は夜明け、左側は満月が沈もうとしていて、これは柿本人麻呂の世界(違うか……)。やがてスイス上空に到達し、雲の上にてっぺんをピンク色に染めた高峰が顔を覗かせているのが見えてきました。これはベルナーオーバーラントの山々でしょうか?機は旋回を繰り返し、やがてチューリヒ空港に滑り込みました。

着陸直前に見るスイスの山々

スイスカード入国審査(といってもパスポートを見せるだけ)、バゲージ回収、通関。スイスが初めてのF女史は、入国審査があまりに簡単なので「本当にあれでいいのか!」と驚いているようです。両替は二人あわせて6万円がCHF637.50になりました。CHF1が94円あまりという計算で去年よりさらに若干円安レートですが、面倒くさいのでCHF1=100円と覚えることにしました。さらにやらなければならないのがスイスカードのバリデーション。スイスカードは行程中の初日と最終日の移動が無料になり、さらにツェルマットなどでの登山鉄道が50%オフとなるありがたいパスですが、これを使うためには、最初に使用する前に駅の窓口でバリデーションをしてもらう必要があります。そんなこんなで時間を使っているうちに予定の列車の発車時刻ぎりぎりになってしまい、滑り込みセーフでブリーク行きの列車に飛び乗ることができました。

列車は去年と同じ車窓の風景を見せてくれます。落書きだらけのチューリヒの町、トゥーンからシュピーツにかけての美しい湖の風景、カンデルシュテークの駅間近に迫る雪の高峰。そしてトンネルをローヌ谷に抜けると間もなくブリークに到着です。ここでBVZ登山鉄道に乗り換え、懐かしい谷を上流へとさかのぼります。しばらく進むと、雲ひとつない青空の下、谷のつきあたりに万年雪を戴いたブライトホルンが姿を現し、その肩にはクラインマッターホルンの三角形もはっきりとわかります。これらは去年初めてこの地に足を踏み入れたときにはそれと認識できなかったものです。

谷のつきあたりのブライトホルン

ホテル・シェミネツェルマット到着直前、登山電車の窓からいよいよマッターホルンが見えてきました。駅に降り立つとあらかじめもらっていた地図を取り出してホテルを探します。今回の旅の宿、ホテル・シェミネは駅前の駅からゴルナーグラートへと登るGGB登山鉄道沿いに道を進んで、マッターフィスパ川を渡らずに橋の手前を左へ折れてすぐのところにある、中くらいの大きさのホテルです。したがって駅からは徒歩5分くらい。アルピンセンターまで10分かからないし、村の奥のゴンドラ駅まででも15分くらいとたいへんよい立地です。おまけに部屋は広く、とても清潔で、窓からは正面にマッターホルンの姿を拝むことができます。

ホテルの窓からのマッターホルン

少し遅めの昼食は、去年も足を運んだヴァリザー・カンネでピザとラザニアをとりましたが、相変わらずすごい量に満腹になってしまいました。いったんホテルに戻って一休みしてから、あらかじめの約束通りアルピンセンターに出向きました。去年お世話になったマヤもいましたが、この日対応してくれたのはこれも感じのいいスイス美人のクリスティン。我々にはもちろん英語で対応してくれますが、他のお客にドイツ語であれこれ説明していたかと思うと、かかってきた電話の応対は流暢なフランス語。さすがスイスの観光施設だとあらためて感心しました。まずは明日のトレーニング山行であるブライトホルンのハーフトラバースの手続をして料金をVISAカードで払います。事前のメールでは「Price: CHF286.-- per person in a group of 2 or CHF541.-- with a private mountain guide (We try to build groups!)」とのことでしたが、ちゃんとグループ料金になっていました。ここでクリスティンにマッターホルンの様子や天気予報などを聞いてみると「ルートのコンディションはGood。天気は火曜日が崩れるが水曜日からたぶんGood」とのことでした。

アルピンセンターを出て、ミグロでお買い物。ジュースやパン、チーズ、リンゴなどを買い、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、あとは夕方の逆光に霞むマッターホルンを部屋の中から眺めながらぼんやり過ごしました。ところで、どうやらこの日はスイスの建国記念日だったらしく、夜の10時になるとどかんどかんと花火が上がり始めました。花火はツェルマットの谷の西側、ちょうどレストラン・エーデルワイスの上あたりに上がります。なかなか凝った花火の趣向に、スイスの花火師もやるもんだなぁとしばらく眺めていましたが、それもやがて収まって再び静寂の夜に戻っていきました。

花火 花火 花火