
私がカナダのロックバンド、Rushのファンであることはこのサイトのあちこちで公言している通り。確か、ある音楽雑誌に載っていた彼らのモノクロ写真で、ギターとベースの二人が両方ともダブルネック、その後ろのドラムはツーバスでやたら点数が多い要塞セットで、その物量作戦の迫力にぎゅっと心臓を鷲掴みにされたのがきっかけだったと記憶しています。つまり、音からではなく見た目から入ったわけです。そして最初に買ったのは、彼らの作品の中で今でもベスト5に入る人気を誇る名盤『Permanent Waves』(1980年)で、そのハイテクロックに圧倒されたときからリアルタイムで聴き始めたので、Rushファン歴は四半世紀以上ということになります。しかしながら、30年以上の長さを誇る彼らのバンド歴の中で来日はたったの一度、1984年の『Grace Under Pressure』ツアーのみ。高額なギャラに対し日本での知名度が不当に低く、プロモーターが招聘に二の足を踏んでしまうからと言われていますが、彼らもだんだん歳をとり、特にドラマーのNeil Peartが大のツアー嫌いであることを公言している中では、そう遠くない将来に彼らのステージを見る機会が失われてしまうことが予想され、やきもきしていたところでした。
そんな中、5年ぶりの新作『Snakes And Arrows
』をリリースしたRushが北米とヨーロッパを回るツアーを行うことが公表され、じりじりとした思いでいたところ、メルマガ登録をしていた「近ツリロックツアーデスク」から「『Rush』トロントツアー」を企画する旨のうれしいアナウンスがあり、一も二もなく飛びついたという次第。
旅のあらましは、9月21日に成田を発ち、日付変更線を越えてその日の夕刻にオンタリオ湖に面したホテルにチェックイン。翌22日の日中は市内をぷらぷら歩きながら、CNタワーに登ったり歴史的な建造物を眺めたり博物館に入ったり。そしていよいよ夜はライブ。23年ぶりに生で見た彼らの、ますます進化している凄い演奏に大興奮。巨大な照明・映像システムとパイロや炎も使ったダイナミックな演出はさすが彼らの地元ならではで、至福の3時間を過ごすことができました。一夜明けて23日は、ちょっと遠出してナイアガラの滝観光。そして24日にはもう日本に戻る機上の人となりました。
慌ただしくはあったけれど、十分に満足した5日間の旅。Rushと近ツリとに、心から感謝します。