自宅の最寄駅である神泉から電車に乗ったときには天気もそこそこ良さそうで気温も高かったのに、小田急線の渋沢からバスに乗って大倉のバス停に到着したときにはすっかり曇り空で肌寒い感じ。入山届を提出して勝手知ったる道をどんどん登れば、体温が上がってきて長袖シャツを腕まくりしてちょうどよくなります。山道は霧に覆われて幻想的な雰囲気が漂い、名残の桜も風情があって歩き飽きることはありません。
尾根を登る人はほとんどがごく一般的な登山者風の服装ですが、時折すれ違う人の中にはランナーのスタイルもあって、ここもトレイルランの練習に使われていることがわかります。さらに、花立の急階段を歩荷のおじさんの後ろについて登っていると、上からはなぜか笠をかぶった完全な托鉢ルックの僧が降りてきて、まさか尊仏山荘まで門付けに行ったのか?と訝しんでいると、顔なじみらしい歩荷氏と言葉を交わしています。
荷「今日はだめだ!体調が悪い」
僧「食べ過ぎ?」
荷「夕べ飲み過ぎた」
僧「しばらくうちで修行してもらわなきゃ」
後日知ったところによると、このお坊さまは天神屋根の登山口にある山小屋に住み、丹沢山まで真言を唱えながら往復する千日峰行を続けておられるのだとか。丹沢にも、凄い人がいるものです。
花立を過ぎてしばらく登ったところで、急に左のふくらはぎが攣ってしまいました。いててて、と内心悲鳴を上げながら手近の岩に腰掛けて見てみると、筋肉がまるでそれ自体独立した生き物のようにひくひく縮んでふくらはぎが変形しています。うわー、気持ち悪い(←そういう問題ではない)と思いつつしばらくおとなしくしていたらふくらはぎも機嫌を直してくれたので登りを再開しましたが、金冷シの先で今度は右足のふくらはぎが攣りました。それほどハイペースで登っているつもりもないのに、たかだか2時間弱の登りで両足が異常をきたすとは何たること……。
両足をだましだまし、何とか塔ノ岳の山頂に到着。大倉のバス停から1時間53分ですから、ペースとしては良くもなく悪くもなく、といったところ。リアクターのフィット感も確認できて、一応所期の目的は果たしたことになるのですが、それにしても情けないふくらはぎ達。こんなことで、GWの残雪の急坂を登れるでしょうか?

