水無川本谷〜沖ノ源次郎沢
| 山頂 |
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| 分類 |
沢登り |
| 日程 |
2000/07/15 |
| 同行 |
猫の森講習会 |
| 概要 |
丹沢の水無川本谷をF1からF5まで遡行し、左から合流する沖ノ源次郎沢の2段40mの涸滝をフリーで登る。帰途は書策新道を戸沢出合へ下山。 |

本谷の小滝。奥に見えるのがF3。(2000/07/15撮影)

沖ノ源次郎沢F2。実際はほとんど垂直の壁に感じる。(2000/07/15撮影)
月末に北岳バットレスを登る予定で、そのためのコンディション作りに「猫の森」の講習会で丹沢へ。今日はなんと黒澤さん夫妻に生徒が私を含めて4人の大繁昌。例によって渋沢駅で待ち合わせて車で戸沢出合へ移動。ここからF1(10m)までは前回登ったルートなのでこちらも勝手がよくわかっています。
F2(5m)は右の乾いた壁を登ることもできそうに見えましたが、左壁の滝の脇の鎖を水しぶきを浴びながら登ります。次の3mの滝は右の不安定なトラバースで小さく巻きます。さて、前回懸垂下降で下ったF3(8m)。今回はここを右から登れるかと思っていましたが、偵察に出た黒澤さんは両手で×印。水量が多すぎて壁が濡れており、落口へのトラバースが今日のメンバーでは困難と判断した模様。実際、我々の後ろから来ていた単独行も右壁を途中まで登ってみたものの、トラバースにかかるところで諦めてしまいました。そこで、今日初めてロープを出して安全を確保してから、かなり急な鎖をゴボウ(=腕力頼み)で登ります。登り着いたところから今度は右へ10m弱のトラバース。

F4は小さいながら、水が膝上までくる釜の中へじゃぶじゃぶと入らなければなりません。今日の講習はもともと大キレットを狙っている生徒A氏が岩や鎖の練習をしておきたいという希望を黒澤さんに伝えたところから企画されたものなので、当然A氏は渓流シューズではなく登山靴。そこでA氏はほなみさんに連れられて右から高巻き。残るメンバーは景気よく水につかって滝の左をずんずん登ります。ここからF5までの間は小さい滝がふたつ連続しますが、黒澤さんは「どこを登りたいですか?」とにこにこしています。要するに自分で楽しいと思えるところを好きに登りなさいということで、ごくわずかの区間ながらとても愉快な遡行になりました。

F5は右壁の鎖をしっかりつかめば難しいところはありません。しかし、私の前に登った生徒Yさんは鎖を一切つかまず、完全にフリーで登ったのには感心させられました。よーし自分も、と思って取り付いたものの、目の前に鎖がくると本能的に手を出してしまうのは縦走屋の悲しいサガで、内心赤くなりながら鎖頼りですたすた登ってしまいました。
ここで午前の部は終了。書策新道との交差点の少し上で昼食休憩としました。
本谷をわずかに登って左の涸れ沢が沖ノ源次郎沢。目指す涸滝はすぐの左の壁で、上下2段(40m)になっています。誰も登っていないらしく枯れ草や土が岩の隙間に詰まった壁ですが、ここからの2時間はフリークライミング講座に変身です。最初に黒澤さんが登ってラインを示してから、カメラを持ってうろちょろしていた私をセカンドに指名。このF1はホールドが豊富で難しいところはなく、ヌンチャク3本を回収しながらすぐに上に登り着きました。後続を待ってF2の20mの壁へ。こちらは真ん中の垂直のルート(渓流シューズ使用でV級くらいとのこと)に、黒澤さんに上から確保されながら取り付きます。下半分はクラックのラインですが、クラックにこだわらずに左寄りにホールドを探すとなんとか登れます。核心は真ん中のレッジからややかぶり気味の岩を乗り越すところ。右手を上のカチにかけ、左足をかぶっている縁のちょっと下の出っ張りに押し付けて気合で立ちこみますが、フラットソールが欲しくなるところです。ここを越えられたら、左から回りこむようにして最後のひと登りが悪く、つるつるの左側のホールドは諦めて右手の小さなホールドに左手を添えるようにして、外傾したフットホールドに渓流シューズのフリクションを信じて右足で乗っていきます。ここも一気の思いきりが必要。涸滝の落口の上でセルフビレイをとってからメインロープをはずし後続を待つ間、達成感と高度感とにほっと満足。

■14:50-15:00 書策新道横断点 ■15:40 戸沢出合
懸垂下降で降りて、書策新道横断点へ戻ります。ここでクライミング装備をザックに入れてよく整備された書策新道を戸沢出合まで下って、今回も神奈川県立山岳スポーツセンターへ車で移動して暖かいシャワーを使いました。今回は、沢登りとフリークライミングの両方の要素がミックスした実に楽しい講習会でした。