何が悲しくてトロカデロか、といえば山仲間F女史が「トロカデロを見たい」と言い出したからですが、見終わってみればトロカデロは、意外に真面目なバレエ団でした。
演目は、次のとおり。
2003/07/12
何が悲しくてトロカデロか、といえば山仲間F女史が「トロカデロを見たい」と言い出したからですが、見終わってみればトロカデロは、意外に真面目なバレエ団でした。
演目は、次のとおり。
| 第1部 | : | 白鳥の湖(第2幕)〜チャイコフスキー |
| 第2部 | : | 春の洪水〜ラフマニノフ ゴー・フォー・バロッコ〜バッハ 黒鳥のパ・ド・ドゥ〜チャイコフスキー 瀕死の白鳥〜サン=サーンス |
| 第3部 | : | せむしの仔馬〜プーニ |
コミカルな部分を最も出しているのは「白鳥の湖(第2幕)」と「瀕死の白鳥」で、いずれもドタバタがけっこうきついのですが、ただのドタバタに終わらないのは決めるべきところを正統派のテクニックで決めてみせるからで、それはソロでの見事なピルエットやおそろしくキレのいいアントルシャ、男性バレリーナ(?)を軽々と持ち上げる堂々たるリフトなどであったりします。そもそも、男性ダンサーがこれだけ確実にポアントを使えるのはすごいことではないでしょうか。4羽の白鳥の踊りにしても、向かって右端のダンサーが崩して笑わせてくれるのですが、残る3人が完全にきっちり踊っているから笑いを誘うのであって、真面目にやっても相当な集中力を必要とするのに絶妙のタイミングで羽目をはずしてくるのは、ある意味すごい技量だと思います。その他にも、「春の洪水」での体操競技系の空中回転や「ゴー・フォー・バロッコ」での洗練されたモダンの表現は(多少バレエの枠をはみ出ていたとしても)文句なし。そして、第3部の「せむしの仔馬」はコミカルな部分を控え、ロシア以外で上演される機会のまれな演目を真面目に紹介しようとする姿勢に好感を覚えました。
ともあれ、トロカデロはコミカル / シリアスどちらの意味でも、やはりプロフェッショナルの集団なのだということを再認識。