世田谷美術館で開催されているメソポタミア文明展へ行ってきました。
高校生の頃にメソポタミアの歴史はずいぶん熱心に勉強したので、まず懐かしさが先に立ちました。南部のシュメールとその北に隣接するアッカド、北方のアッシリアと東のエラム人。そしてアッカドのサルゴンとナラム・シン、ウルのウル・ナンム、バビロンのハンムラビとネブカドネザル、アッシリアのアッシュールバニパルといったメソポタミア古代史の主人公達の興亡が順を追って解説され、旧知の友の事蹟を見聞きするようでとても興味深いものでした。
展示品の白眉はハンムラビ法典で、もとはバビロンにあった石碑が略奪されてスーサに運び去られたものですが、それが今はフランスのルーヴル美術館にあるというのは、考えてみれば歴史は繰り返すということなのかも知れません。他にも様々な土器や彫刻が展示してありますが、これらは単体として鑑賞するよりも、それらを媒介としてメソポタミアのダイナミックな歴史に思いを馳せるというのが正しい見方なのでしょう。また、ウルの町の様子を再現したコンピュータ・グラフィックスがなかなかリアルでした。

