2004年11月

墓参

この日午後、大阪は谷町六丁目で仕事があり、前日に大阪に入っていたので午前中はひま。そこでひとしきりメールのチェック等を終えた後、ホテルをチェックアウトして谷町八丁目にあるという近松門左衛門の墓を訪ねることにしました。人形浄瑠璃・歌舞伎の巨匠である近松の墓なのですから、よほど立派な構えなのだろうと思って探していたのですが、実は下の写真にあるようにビルの隙間にひっそりと隠れた、なんとも貧相(失礼!)なものでした。あまりに目立たないため、最初は気づかずにその前を通り過ぎてしまったほど。そのため、見つけたときは「これがあの近松の墓か?」と、ショックを受けてしまいました。

近松の墓(1)

案内板の解説によれば、享保9年(1724年)に72歳で亡くなった近松は、当初近くのお寺に葬られたそうですが、昭和55年に現在の場所に移されたのだとか。墓石には「阿耨院穆矣日一具足居士」という戒名が、妻の「一珠院妙中日事信女」と共に刻まれていますが、何ともひっそりと寂しい限り。ちなみに「近松の墓」はもうひとつ、尼崎にもあるそうです。

近松の墓(2) 近松の墓(3)

[2004/11/26]

模範

B-PUMP2(1)例によって職場仲間とB-PUMP2。コンペ方式で楽しく遊んだのですが、今回は特別ゲスト、現場監督先生とSakurai先生にお越しいただき、それぞれ模範演技や個別指導をしていただきました。本当にありがとうございました。やはり登れる人の姿を目の当たりにして、皆もけっこう目の色が変わっていました。

B-PUMP2(2)

5時過ぎまでがんばって登ったところで、引き続き特訓モードのお二人に別れを告げ、我々は一路中華街へ。飲茶点心食べ放題ですっかり満腹になり、腹ごなしに山下公園へ歩いて氷川丸をみて、たまたま近くでやっていた大道芸のジャグリング(英米人の二人組が軽妙な日本語のトークとともに、燃え盛るトーチやチェーンソー(!)をぶんぶん放り投げていました)に拍手を送って、横浜を満喫した一日でした。

横浜(1) 横浜(2) 横浜(3)

 

[2004/11/23]

事典

歌舞伎キャラクター事典荒俣宏氏の『歌舞伎キャラクター事典』を購入。歌舞伎の様々な登場人物を「美しき女形」「伝説の人物と二枚目」「恋と人情、正義」「悪党、毒婦と暴れ者」「魔術師と妖怪変化」に分けて一人(一組)1〜2ページで解説したもので、人物の説明、登場する芝居の粗筋、歴史的背景、名科白などをコンパクトにまとめています。

さっそく気になる人物を何人かひいてみると、歴史上の実在の人物でも著名人(曽我兄弟とか熊谷直実とか)はだいたい知っているとはいえ、たとえば江戸っ子の男伊達を体現したような花川戸助六(助六由縁江戸桜)が、モデルは京都の侠客だったとか、「封印切」の忠兵衛と梅川(恋飛脚大和往来)の事件は実話だったとか思わぬエピソードがちりばめられていて楽しく読めます。といってもあくまで事典だから、読み物として読むのではなく、これから観ようとする芝居の予習に使おうというわけです。

ところで上の表紙写真でもわかるように、この事典では各キャラクターを面白おかしく、しかもきちんと芝居のツボをおさえた姿で描くイラストが添えられています。この絵を描いているいまいかおるさんの歌舞伎本を私は他に2冊持っていて、それが下の『イラストガイド歌舞伎入門』と『まんがDE歌舞伎』。

イラストガイド歌舞伎入門 まんがDE歌舞伎

左はもう手に入らないようですが、右の『まんがDE歌舞伎』は『イラストガイド歌舞伎入門』をさらにパワーアップさせていて秀逸。特にこの本では「通し」にこだわったストーリー解説をしていて、例えば通し上演といいながら「寺子屋」で終わることの多い「菅原伝授手習鑑」も、「道明寺」と「寺子屋」を漫画スタイルで、その前後と合間をキレのいい文章でダイジェストしてきっちり説明してくれていて、目から鱗。なるほど、こういうお話だったのか……。というわけで、これから歌舞伎を観てみようかという人にも、歌舞伎半可通(←それは自分)にも、お勧めの一冊。

[2004/11/13]